WooAudio WA8を徹底レビュー【真空管アンプの極み】
こんにちは、ミヤ( @yo_ta2202)です。
突然ですが、Woo Audioというメーカーをご存知でしょうか?
アメリカのヘッドホンアンプメーカーで、とくに「真空管アンプ」の作りこみが抜群に良いです。
- WA8ってどんなアンプなの?
- WA8の音質が知りたい!
- WA8の全体像が知りたい!
このような疑問に答えていきます。
この記事を書いている僕は、WooAudio WA8の使用歴が約3年ほど。
WA22を使い、極上の真空管ライフを過ごしています。
自身のInstagramアカウントでWoo Audio(@wooaudio)と交流をしています。
この投稿をInstagramで見る
この記事で紹介する、『WooAudio WA8の音質』を読めば、日本でレビューされていない「WA8 eclipseのリアルな音質」がわかります。
この記事の目次
WA8の音質を先に知りたい方は「WooAudio WA8の音質」をタップすると飛ぶことができます。
WooAudio WA8 eclipseを徹底レビュー【真空管アンプの極み】
WooAudio WA8は、最高ランクの真空管アンプです。
「ちょっと言いすぎじゃない?」って思われるかもですが、最高ランクと考える理由は下記のとおりです。
上記のとおり。なお、WooAudio公式のプロモーション動画は下記です。
聞き慣れない言葉が出てきますが、WA8の魅力を1つずつ解説していきます。
理由①:真空管のみで増幅ができる
WA8は「真空管のみ」で増幅ができる数少ない真空管アンプです。
さらっと書きましたが、ここが最大のポイント。
半導体に頼らず、「真空管のみ」で増幅ができるポータブル真空管アンプってほぼありません。
ほとんどのポタアンは、半導体と真空管のハイブリッドアンプになります。
つまり、純粋な真空管アンプではないんです。
理由②:オール三極管構成
三極管は、真空管(ガラスの中)に3つの電極があるものを指します。
真空管には「直進性」というものがあります。 直進性がまっすぐ、垂直であるほど、真空管アンプの音は良くなる傾向です。
とはいえ、直進性が悪ければ音が悪くなかというと一概には言えません。
「歪」が倍音となり、美音のように聴こえる真空管も存在するからです。
そこが、真空管のおもしろいところですね。
理由③:A級動作
なんだか、響きのいい用語ですが、要は歪が少ないアンプという意味です。
三極管は高出力が出せません。
出力を犠牲にする代わりに、真空管の増幅カーブのまっすぐな美味しいところをつかっています。
つまり、三極管の美しい響きにつながります。
理由④:ディスクリート構成
アンプの回路に、ひとつひとつ異なる部品が使われているという意味です。
つまり、安価な集積回路(IC)をつかわずオーディオ用の高品質パーツでカスタマイズできるということ。
WA8を聴いてみると、明らかに、高音質パーツで構成されているのが伝わってきます。
なお、WA8は分解できないように注意書きがあります。
分解するとサポートが受けられませんので注意しましょう。
理由⑤:DACチップとS/Nが優秀
WA8はS/Nが非常に優秀なため、ノイズらしいものがありません。
ポータブル真空管アンプのボリュームを上げると「ザー」というノイズが出ませんか?
WA8にはそれがないです。ボリュームを上げても無音ですし、ノイズレスで快適です。
WooAudio WA8の音質
ここからは、WA8の音質をレビューしていきます。
ほかの真空管ポタアンとは次元が違いますので、詳しく見ていきましょう。
DAC:オーディオファイルグレード
WA8のDACは『ES9018K2M』が採用されています。
ハイレゾ音楽再生24ビット、384kHz PCM、および最大DSD128まで対応。
WA8単独でも、据え置きの真空管アンプが鳴らすような「極上サウンド」を楽しめます。
S/Nが非常に優秀
WA8はノイズらいしいものを感じさせません。無音状態で音量を上げても、まるで無音です。
真空管アンプ特有のマイクロフォニックノイズ(キーンというノイズ)も皆無。
ほかの真空管ポタアンでは体感できないような静粛性です。
WA8とContinental Dual Monoを比較
比較するのは、ALO audio『Continental Dual Mono』
洗練されたデザイン性、ガラス越しに見える真空管は、マニア心をくすぐります。
裏ブタのネジを外せば、真空管も交換できたため、かなり良質なアンプでした。
僕も長い間、愛用していました。
結論:比較になりません
WA8の圧勝です。
WA8の前では、Continental Dual Monoの音が、スカスカに聴こえます。
まるで、ラジオと聴き比べをしているかのような、、そのくらい差があります。
決定的な違い:真空管稼働率
WA8とContinental Dual Monoの決定的な差は、真空管の稼働率にあります。
先述しましたが、WA8はオール三極管構成で、文字どおり真空管率100%。
一方、Continental Dual Monoは、たったの5v程度しか真空管のプレートに電圧がかかっていません。
要は、出力段をオペアンプ(半導体)で補っており、この時点で、両者のサウンドには大きな違いが生じます。
高解像度で”音が厚い”
これまでの真空管ポタアンのイメージは下記のとおりです。
- 温かみのあるウォーム系の音
- 残響間がある
- 音の広がりは狭い
純粋な真空管アンプであるWA8はむしろその逆を行きます。
WA8の印象は下記をご覧ください。
- 高解像度
- 音に厚みがある
- 口元の近い艶のあるヴォーカル域
- 低音域が弾ける
- ヘッドホンを鳴らし切る
上記のとおり。半導体アンプとは、「異なる音色」なのがとにかく面白いです。
ポータブル真空管アンプの極み

WA8のインピーダンス変換は、アウトプットトランスを使用しており、オペアンプも使っていません。
なんと、上記をふくめた回路構成は、据え置きタイプの『WooAudio WA22』とほぼ同じです。
ここまで高品質な真空管ポタアンはWA8以外に存在しません。
据え置きにより近い音質を、ポータブルで持ち運べる”真空管ポタアン”は、WA8だけです。
WooAudio WA8 Eclipse 真空管アンプ・DAC|フジヤエービック
ヘッドホン イヤホン ハイレゾ・オーディオ|フジヤエービック
※WA8の取扱店は、フジヤエービックのみです。
取り扱い停止になる可能性もあるため、気になる方はこの機会にどうぞ。
Woo Audio WA8のメリット・デメリット
メリット | ・真空管率100%の純粋な真空管アンプ ・据置きアンプに匹敵する真空管サウンド ・高解像度かつ、ダンピングの効いた低音域 ・ポータブルでも、据え置き級のサウンドが楽しめる ・ヘッドホンを強力に鳴らし切る |
デメリット | ・重いのでポータブルには覚悟がいる ・発熱がそこそこある ・バッテリーの持続が短い ・取り扱いはフジヤエービックのみ |
※ スマホでご覧の方は、右スライドで全表示できます。
ヘッドホンを鳴らし切る
WA8の特出すべきポイントは、ポタアンサイズで「ヘッドホンを鳴らし切ること」です。
例えば、Focal Utopia。
スペック的にUtopiaは、決して鳴らしにくいことはありません。ただ、ドライバーの性能を発揮させづらいです。
要は、つなぐポタアンにすべてが掛かっており、据え置きに劣らないサウンドをWA8は叩き出します。
なお、Focal Utopiaについては、Focal Utopiaを徹底レビュー【結論:神ヘッドホン】にて音質レビューしていますので、興味のある方はご覧ください。
FOCAL UTOPIAを徹底レビュー【結論:神ヘッドホン】
Focal Utopiaの詳しいレビューをお探しですか?本記事では、Focal Utopiaを徹底レビューしています。Utopiaヘッドホンを100%鳴らす方法、相性の良いヘッドホンアンプに至るまで網羅しています。実機を使い込んだ、リアルな本音レビューとなります。
ポータブルならFocal Stellia
WA8はポータブルとして持ち出せます。
外でヘッドホンをお使いならば、Focal Stelliaが最高です。密閉型かつ、スピーカーサウンドを体感できます。
WA8とStelliaの組み合わせは、まさに鬼に金棒。
なお、Focal Stelliaに関しては、Focal Stelliaを徹底レビュー【脱・ヘッドホン沼】にて深掘りしていますので、是非ご覧ください。
FOCAL STELLIAを徹底レビュー【脱・ヘッドホン沼】
Focal Stelliaの徹底レビューをしています。Focal Stelliaは、密閉型ヘッドホン「最高レベル」の音質です。実機の写真を交えつつ、網羅的に解説していますので、Focal Stelliaの導入を悩んでいる人は、ぜひご覧ください。
WA8はバッテリー持続時間が短い
繰り返しですが、ポータブルでも最高の音質をWA8では楽しめます。
とはいえ、WA8はかなりバッテリーの持続が4時間と短いです。
外で使うなら、これは致命的。 長時間はもちろん、充電を忘れると、すぐにバッテリー切れます、、
上記は、WA8最大のデメリットだと思います。
外で使うなら、バッテリー残量に注意しましょう。
WA8の概要を解説
WA8のスペックを見ていきましょう。
WA8 eclipseのスペック
- 製品名 / WA8 eclipse
- 真空管 / サブミニチュア管×3本(出力管:6S31B×2,ドライバー管:6021×1)
- DAC / ES9018K2M(ハイレゾ再生24bit/384kHz PCM、および最大DSD128)
- サイズ / 170mm x 92mm x 43mm
- 重量 / 1.1kg
- 入力端子 : USB -B端子 x 1, 3.5mmアナログ入力端子 x 1
- 出力端子 : 6.3mm/3.5mm
- リチウムイオン充電池(連続再生 約4時間)
- カラー / Black・Space Gray・Gold
Woo Audio WA8のメリット・デメリット
メリット | ・真空管率100%の純粋な真空管アンプ ・据置きアンプに匹敵する真空管サウンド ・高解像度かつ、ダンピングの効いた低音域 ・ポータブルでも、据え置き級のサウンドが楽しめる ・ヘッドホンを強力に鳴らし切る |
デメリット | ・重いのでポータブルには覚悟がいる ・発熱がそこそこある ・バッテリーの持続が短い ・取り扱いはフジヤエービックのみ |
「WA8 Eclipse」は半導体を使わずに増幅ができる”純粋な真空管アンプ”になります。
内容物をご紹介していきます。
WA8のシンプルながら高級感ただよう元箱になります。
箱を開けるとWA8の入った専用ケース、説明書、各種ケーブルが入っています。
WA8を納めるケースと本体。
専用ケースには分厚いクッション材が敷かれているので耐久性が高いです。
USB -C端子 to USB -B端子のケーブル、ACアダプター、取扱説明書。
以上が内容物になります。
WA8の接続方法
プレイヤーやDAC、ヘッドホンなどへの接続方法は下記のとおりです。
ウォークマン、DAC等の接続法
- ①USB -B端子を使って接続
- ②Line inからアナログ接続
ヘッドホン・イヤホンを接続
- ①3.5mmステレオミニ端子
- ②6.3mm標準ステレオ端子
上記のとおり、接続方法はポータブル・据え置きの両方に対応しています。
Woo Audio WA8はこんな人におすすめ
真空管アンプの導入をこれから考えている人、もしくは真空管アンプの音に満足できていない人にWoo Audio WA8はおすすめです。
真空管の音を純粋に楽しみたいなら、WA8を買って失敗がありません。
WA8の恩恵は、接続したヘッドホンを強力にドライブします。つまり、「鳴らしくい」と感じるヘッドホンと相性がいいです。
繰り返しですが、WA8は真空管のみで音を増幅する「本当の真空管アンプ」
ポータブルにも対応しているので、きっと満足できるはず。
外でも、ご家庭でも、最高の真空管サウンドをともに楽しみましょう。
WooAudio WA8 eclipse 購入リンク
- WooAudio WA8 eclipse 258,000円 ※WA8の取扱店は、フジヤエービックのみです。取り扱い停止になる前にどうぞ。
Woo Audio WA8のメリット・デメリット
メリット | ・真空管率100%の純粋な真空管アンプ ・据置きアンプに匹敵する真空管サウンド ・高解像度かつ、ダンピングの効いた低音域 ・ポータブルでも、据え置き級のサウンドが楽しめる ・ヘッドホンを強力に鳴らし切る |
デメリット | ・重いのでポータブルには覚悟がいる ・発熱がそこそこある ・バッテリーの持続が短い ・取り扱いはフジヤエービックのみ |
WooAudio WA8 Eclipse 真空管アンプ・DAC|フジヤエービック
ヘッドホン イヤホン ハイレゾ・オーディオ|フジヤエービック