真空管の交換時期を見極める3つのこと【100本交換したマニアが語る】

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こんにちは、ミヤ( @yo_ta2202)です。

今回は真空管の「交換時期」について解説していこうと思います。

・真空管の交換時期、タイミングが知りたい!

・真空管を長持ちさせるメンテンナンス方法が知りたい!

・真空管を交換するときの注意点を知りたい!

こんな疑問に答えていきます。

本記事の内容

  • 真空管の交換時期を見極める3つのこと【100本球(たま)転がしたマニアが語る】
  • 真空管を長持ちさせるためのメンテナンス法を解説
  • 真空管を交換する際に気を付けるべき3つの注意点

この記事を書いている僕は真空管アンプの使用歴が5年以上。
真空管の総保有数が100本ほど。

現在はWoo Audio 「WA22」,「WA8」という純粋な真空管アンプを使って、トータル100以上の真空管を交換して楽しんでいます。

 

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専門用語をなるべく避けつつ、初心者の方でもわかるように解説していきます。

真空管の交換時期を見極める3つのこと【100本球転がしたマニアが語る】

結論、真空管の交換時期を見極めるべきポイントは以下のとおりです。

  • 真空管のゲッターが薄くなってきた
  • 音や音圧に違和感がある
  • 真空管内部でショートしている

真空管は電球にわりと近いイメージです。
長時間使っていればいつかは寿命を迎えますし、材質がガラスですので割れたりもします。
電球と違って、真空管ならではの交換するタイミングがあるので深掘りしていきますね。

真空管のゲッターが薄くなってきた

目に見える寿命の判断ポイントですね。
真空管の内部には不純物を吸着して、真空度を維持するために「ゲッター」といわれるものが散布されています。

真空管のトップの方が鈍く色がついている部分ですね。
完全にゲッターがなくなる=真空管が抜けてしまうとゲッター面が白く濁ります。


真空が抜けて白くなった真空管です。
真空管を使い続けているとこれが薄くなってやがて寿命を迎えます。

とはいえ、必ずしも「ゲッターの面積が小さいから寿命が短い」といわれればそんなことはありません。
古いヴィンテージ真空管では、新品の状態であってもゲッターの散布量がかなり少ないことがあります。


1953年製 Western Electric 421A。1940~50年代初期はかなりゲッター面積が少な個体を確認できます。

このことから、必ずしもゲッターのみで寿命を図れるわけではないのが確認できます。
なので、あくまで目安程度と捉えて下さい。

音や音圧に違和感がある

真空管をアンプに搭載して聴いていると、

  • ①なんだか左右に音圧差がでてきて違和感がある。
  • ②ヴーン・ピーなどの異音が鳴る

上記のような不調がでてきたら、真空管の寿命が近づいている可能性があります。

ただし、ほかの要因も絡んでくるので一概には断言ができません。

①音圧差に関しては、そもそも真空管の特性が左右で揃っていないこともあります。
どちらかが新品で、もう一方が中古だと、左右に音圧差がでます。

あるいは異音。
真空管そのものに異常があると、出てきた音に異音が入ります。
管内異物がノイズの原因になる場合がありますが、それは指で真空管をはじいたりすると直ることもあります。

そうではなく、真空管の内部でショートしていると、ノイズが出続けます。
わりとショックですが、これはどうやっても直せないので一つの寿命と割り切るしかありません。

真空管内部でショートしている


もろにショートしている真空管をつかうと、アンプの電源を入れた瞬間に内部でスパークすることがあります。
これは完全に使用不可能な真空管。

下手をするとアンプを傷めるので注意が必要です。

測定された真空管を使う

余談ですが、真空管を入手するときは必ず精密測定された真空管を選びましょう。

真空管を長持ちさせるためのメンテナンス法を解説

真空管をながく使っていくためには真空管のメンテナンスを考える方もいるかもしれません。

結論、真空管そのものにできるメンテナンスはほぼありません。

あるとしたら、ピン部分のサビを磨いて、ノイズの発生する原因を断つくらいですね。
または、手垢やホコリなどをかるくふき取る程度でしょうか。

管内異物なども開封ができない以上、そのままになります。

適正な電圧をかける

むしろ、真空管のメンテナンスよりも真空管とアンプに適正な電圧をかけている方がかなり重要になります。

マジで大事です。

適正な電圧がかかっていないと、真空管がうまく動かない。
もしくは電圧が高すぎて、寿命を縮めていることもあります。

具体的な解決方法は、アンプの適正な電圧をしっかり厳守すること。
これに尽きると思います。

電圧変動がある

適正な電圧については本当に重要なので、もう少し深掘りしますね。

僕が愛用しているWoo Audio「WA22」は海外仕様なので115vが必要です。
日本のコンセントは100vなので電圧がたりません。

ステップアップトランスという機器で昇圧することもできますが、地域によって電圧は違います。
時間帯でも変動します。

電圧を信用しない

実際に、昇圧器をテスターで計測すると117vも出ており、完全オーバー。

これでは真空管の寿命が縮むか、ヒーターが断線しやすくなります。

そこでスタイダックトランスというもので、アンプを使用する度に計測して電圧調整しています。

僕の例ではありますが、真空管アンプを愛用されている方なら共通に当てはまると思いますので、この機会に電圧から見直してみて下さい。

真空管を実際に交換するときの注意点

ここで真空管を交換するときの注意点をサクッと解説していきます。

  • ①:アンプの電源ケーブルを外す
  • ②:真空管の熱が完全に冷ましてから交換する
  • ③:真空管の抜き差しは真っすぐ力を抜いてゆっくりと交換する

大きくわけてこの3つになります。

アンプの電源ケーブルを外す

真空管アンプの種類にもよりますが

感電の危険性があるので、かならず電源は切り、大元の電源ケーブルまで外してから交換しましょう。
なお、ケーブルを外してもアンプのコンデンサに高電圧がかかっている場合があります。

どうしても、アンプ内部の真空管を交換するのであればゴム手袋をするなど感電対策をおすすめします。

真空管の熱が完全に冷ましてから交換する

真空管が稼働すると高熱を発します。
電源をきったとしてもしばらくは手で触れないくらいあついので、あるていど時間を置いてから交換すると火傷防止になります。

真空管の抜き差しは真っすぐ力を抜いてゆっくりと交換する

無理な力を加えて抜き差しをしてしまうと、真空管の足ピンを曲げてしまったり、ガラス部分とソケットの接着が外れる可能性があります。
なので、ゆっくりと、まっすぐ引き抜くと安心です。

どうしても外れない場合は、軽く揺さぶりながら引き抜くと外れやすくなりますよ。

» 真空管の交換方法【簡単な3つの手順】

真空管の交換時期まとめ

今回の記事では、「真空管の交換時期を見極める3つのこと【100本球(たま)転がしたマニアが語る】」について書きました。

真空管の交換を見極めるためには、真空管そのものの状態と、アンプのからくる原因を判断することが大切になってきます。

今回は以上となります。

それでは、miya ( @yo_ta2202)でした。